偉人の名言

歴史上の人物の名言|日本と世界の偉人の言葉を出典と意味つきで紹介

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歴史上の人物の名言

歴史上の人物の名言としてよく知られるのが、福沢諭吉の「天は人の上に人を造らず」や、カエサルの「来た、見た、勝った」です。

ただ、「パンがなければお菓子を」はマリー・アントワネットの言葉ではなく、「それでも地球は動く」もガリレオの死後に広まった話です。

歴史上の人物の名言は、言葉だけでなく、どの本や手紙、演説に残る言葉かまで確かめると、その人物が生きた時代の背景と、言葉に込めた本当の意味がよくわかります。

この記事では、日本と世界の歴史上の人物の名言を、出典と意味つきで紹介し、思わず笑える面白い言葉や、誤って広まった歴史名言まで解説します。

この記事のポイント

  • 「天は人の上に人を造らず」は1872年の『学問のすゝめ』の言葉
  • 「為せば成る」の歌は上杉鷹山の言葉として知られる
  • 「パンがなければお菓子を」はマリー・アントワネットの言葉ではない
  • 「それでも地球は動く」は、ガリレオの死後に広まった話

歴史上の人物の名言一覧

この記事で紹介する主な名言を、人物と出典つきで一覧にします。

名言人物出典
和を以て貴しと為す聖徳太子十七条憲法(604年)
為せば成る 為さねば成らぬ何事も上杉鷹山1785年ごろの教え
天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず福沢諭吉『学問のすゝめ』(1872年)
日本を今一度せんたくいたし申候坂本龍馬姉への手紙(1863年)
己の欲せざる所は人に施すこと勿れ孔子『論語』
来た、見た、勝ったカエサルスエトニウス『皇帝伝』
我思う、ゆえに我ありデカルト『方法序説』(1637年)
人民の、人民による、人民のための政治リンカーンゲティスバーグ演説(1863年)

歴史名言の出典の確かめ方

歴史上の人物の名言は、長い時間をかけて語り継がれるうちに、言い回しが変わったり、別の人物の言葉と入れ替わったりしやすいものです。

本人の著作や手紙、演説の記録、同じ時代の人が書いた記録に残っているかどうかが、名言が本物かを見分ける手がかりになります。

英語圏の名言の出どころは、古い新聞や雑誌までさかのぼって調べる「Quote Investigator」のような調査サイトでも確かめられます(参考:Quote Investigator)。

手紙に残った言葉と誤って広まった言葉を見分けた例は、モーツァルトの名言を出典つきで解説した記事でも紹介しています。

歴史上の人物の名言が本当にその人の言葉なのかを知りたいなら、偉人の名言と、誤って伝わった迷言の出どころをまとめた『偉人名言迷言事典』がおすすめです。

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日本の歴史上の人物の名言

日本の歴史上の人物の名言には、国の成り立ちや生き方の指針として、今も学校や職場で引用される言葉が多くあります。

和を以て貴しと為す(聖徳太子)

604年に作られたとされる十七条憲法の第一条の言葉で、720年に完成した歴史書『日本書紀』に記されています。

人と人との和を何より大切にせよ、という意味で、ただ仲良くするだけでなく、よく話し合って物事を決めることの大切さが込められています。

為せば成る 為さねば成らぬ何事も(上杉鷹山)

江戸時代に財政難の米沢藩を立て直した上杉鷹山が、1785年ごろに家臣や次の藩主に示した教えとして知られる歌で、「成らぬは人の為さぬなりけり」と続きます。

やればできる、できないのはやらないからだ、という意味で、武田信玄の言葉とされる歌や、中国の古典『書経』の考え方をもとにしたものとされています。

天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず(福沢諭吉)

1872年に出版された『学問のすゝめ』の冒頭の言葉で、もとの文は「と言えり」と続き、そう言われている、という引用の形になっています。

人は生まれながらに平等だが、学ぶか学ばないかで差がつく、という本の主張につながる言葉で、学問の大切さを説く文脈で読むと意味がよくわかります。

日本を今一度せんたくいたし申候(坂本龍馬)

1863年に坂本龍馬が姉の乙女にあてた手紙の言葉で、日本をもう一度洗濯する、という意味です。

古い仕組みを洗い流して新しい国をつくろうとする、龍馬の大きな志が、親しみやすい言葉で表れています。

身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし大和魂(吉田松陰)

1859年、処刑を前にした吉田松陰が、弟子たちに向けて書いた『留魂録』の冒頭の歌です。

自分の体が江戸の地で朽ち果てても、志だけはこの世に残しておきたい、という意味で、松陰の思いは弟子たちに受け継がれ、明治維新を動かす力になりました。

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず(鴨長明)

1212年に書かれた随筆『方丈記』の冒頭の言葉で、川の流れは絶えないが、流れている水はもとの水ではない、という意味です。

この世のすべては移り変わっていく、という無常の考え方を表していて、日本の古典を代表する一文として知られています。

日本人の言葉をさらに読みたい人は、日本の偉人の名言を紹介した記事も参考にしてください。

世界の歴史上の人物の名言

世界の歴史上の人物の名言には、哲学や政治の考え方を、短い一文で言い表した言葉が多くあります。

己の欲せざる所は人に施すこと勿れ(孔子)

中国の思想家・孔子の言葉を弟子たちがまとめた『論語』の一節で、自分がされたくないことは、人にもしてはいけない、という意味です。

弟子に一生守るべき言葉を一つ挙げるなら何かと聞かれて、思いやりを意味する「恕」という言葉とともに答えたものとされています。

来た、見た、勝った(カエサル)

古代ローマのカエサルが、紀元前47年の戦いに勝ったことを、ローマに短く伝えた言葉で、ラテン語では「Veni, vidi, vici」です。

ローマの歴史家スエトニウスの『皇帝伝』に記録されていて、すばやく勝利したことを3つの短い言葉で伝えた、歴史に残る名文句です。

我思う、ゆえに我あり(デカルト)

フランスの哲学者デカルトが、1637年の『方法序説』で示した言葉です。

すべてを疑っても、疑っている自分がいることだけは疑えない、という意味で、近代の哲学の出発点になった言葉として知られています。

人民の、人民による、人民のための政治(リンカーン)

1863年、アメリカの南北戦争のさなかに、リンカーン大統領がゲティスバーグで行った短い演説の結びの言葉です。

民主主義を最も短く言い表した言葉として、今も世界中で引用されています。

人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍だ(アームストロング)

1969年、アポロ11号で人類で初めて月面に降り立ったアームストロング船長が、月に足をつけたときの言葉です。

ひとりの人間の小さな一歩が、人類全体にとって大きな前進になる、という意味で、挑戦を語るときによく引用されます。

私が差し出せるのは、血と労苦と涙と汗だけだ(チャーチル)

1940年、イギリスの首相になったチャーチルが、第二次世界大戦のさなかに議会で行った演説の言葉です。

楽な道はないことを正直に伝えたうえで、国民に最後まで戦う覚悟を求めた言葉として知られています。

人間は自由なものとして生まれた、しかし至る所で鎖につながれている(ルソー)

フランスの思想家ルソーが、1762年の『社会契約論』の冒頭に書いた言葉です。

生まれながらに自由なはずの人間が、社会の仕組みにしばられている、という問題を示した言葉で、のちのフランス革命にも影響を与えました。

英語の原文で味わいたい人は、英語の名言を紹介した記事も参考にしてください。

面白い歴史上の人物の名言

歴史上の人物の名言の中には、思わず笑ってしまうユーモアのある言葉もあります。

私の死亡記事は大げさだ(マーク・トウェイン)

1897年、アメリカの作家マーク・トウェインが、自分が重い病気だ、亡くなったといううわさが流れたときに、記者に語ったとされる言葉です。

原文は「The report of my death was an exaggeration」で、うわさを笑い飛ばすユーモアとして、今も面白い名言の代表になっています。

この世で確かなものは、死と税金だけだ(フランクリン)

アメリカ建国の父のひとりベンジャミン・フランクリンが、1789年の手紙に書いた言葉です。

新しい憲法がうまく続きそうだと書いたあとに、ただしこの世で確かなものは死と税金だけだ、と皮肉を込めて添えたもので、税金にまつわる名言として広く知られています。

終わるまでは終わらない(ヨギ・ベラ)

アメリカの野球選手・監督のヨギ・ベラの言葉で、原文は「It ain't over till it's over」です。

当たり前のことを言っているようで、最後まであきらめない大切さが伝わる言葉で、ベラの独特な言い回しは「ヨギイズム」と呼ばれて親しまれています。

笑える言葉をもっと読みたい人は、面白い名言を紹介した記事も参考にしてください。

意味が変わって伝わる歴史名言

本人の言葉であっても、もとの意味や数字が変わって伝わっている名言もあります。

天才とは1%のひらめきと99%の努力である(エジソン)

発明家エジソンの言葉として知られ、1932年の雑誌『Harper's』の記事にこの形で紹介されています。

1898年ごろの記事では2%のひらめきと98%の努力という割合で紹介されていて、数字が時期によって違っていたことがわかっています。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ(ビスマルク)

ドイツの政治家ビスマルクの言葉として知られていますが、もとの言葉は、自分の経験から学ぶのではなく、他人の経験から学ぶことを勧める、という趣旨とされています。

歴史を学ぶことの大切さを説く言葉として広まるうちに、言い回しが整えられていったと考えられます。

本人の言葉ではない歴史名言

歴史上の人物の名言として紹介される言葉の中には、本人の言葉ではないものもあります。

独裁者の言葉として広まった出典不明の名言は、ヒトラーの名言を歴史から検証した記事で取り上げています。

「パンがなければお菓子を食べればいい」(マリー・アントワネット)

フランス王妃マリー・アントワネットの言葉として有名ですが、ルソーの『告白』に、ある身分の高い女性の言葉として似た話が書かれているのがもとで、王妃本人が言った記録はありません。

「私はあなたの意見には反対だが、それを言う権利は命をかけて守る」(ヴォルテール)

フランスの思想家ヴォルテールの言葉として知られていますが、1906年にイギリスの作家エヴリン・ビアトリス・ホールが、ヴォルテールの考え方を説明するために書いた文がもとになっています。

「それでも地球は動く」(ガリレオ)

裁判で地動説を捨てるよう命じられたガリレオがつぶやいたとされる言葉ですが、この話は、ガリレオの死後の1757年に、イタリアの作家バレッティの本で紹介されて広まったものです。

「少年よ大志を抱け」の後半(クラーク)

札幌農学校のクラーク博士の「Boys, be ambitious」は、別れ際に語った言葉として知られていますが、そのあとに続く長い文は、のちの時代に付け加えられたものとされています。

そのほかの誤って広まった名言

マキャベリの「目的は手段を正当化する」は『君主論』の内容をまとめた言い方で、本の中にこの一文があるわけではありません。

マザー・テレサの言葉として広まった「思考に気をつけなさい」で始まる言葉は、1977年のアメリカの新聞に載った別の人の言葉がもとになっていて、「束縛があるからこそ」で始まる言葉は、ガンジーではなく作家の武者小路実篤の言葉とされています。

徳川家康の遺訓として知られる「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し」も、家康の時代の記録では確かめられていません。

歴史上の人物の名言に関するよくある質問

日本の歴史上の人物の有名な名言は?

聖徳太子の「和を以て貴しと為す」や、福沢諭吉の「天は人の上に人を造らず」がよく知られています。

歴史上の人物の面白い名言は?

マーク・トウェインの「私の死亡記事は大げさだ」や、フランクリンの「確かなものは死と税金だけ」が知られています。

「パンがなければお菓子を」は誰の言葉ですか?

マリー・アントワネット本人が言った記録はなく、ルソーの『告白』に書かれた話がもとになっています。

「為せば成る」は誰の言葉ですか?

江戸時代の米沢藩主、上杉鷹山の言葉として知られる歌です。

歴史上の人物の名言まとめ

歴史上の人物の名言は、言葉だけでなく、どの本や手紙、演説に残る言葉かまで確かめると、その人物が生きた時代の背景と、言葉に込めた本当の意味がよくわかります。

聖徳太子や福沢諭吉、坂本龍馬、カエサルやリンカーンの言葉には、それぞれの時代を動かした人たちの考え方が表れています。

一方で、マリー・アントワネットやガリレオの言葉のように、本人の言葉ではない話が歴史名言として広まった例もあります。

持ち帰りたい一言を選ぶなら、上杉鷹山の「為せば成る 為さねば成らぬ何事も」です。

気になった言葉は、もとの本や手紙にあたって、前後の文章ごと味わってみてください。

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Kotonoha

名言好きの個人ブロガーです。 研究者ではありませんが、ひとつの言葉について「誰が」「いつ」「どの場面で」語ったのかを確かめてから記事にしています。出典をたどれない言葉は、どれだけ有名でも「確認できない」と書きます。 アニメのセリフから偉人の言葉まで、背景ごと味わえる形でお届けします。

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