偉人の名言

英語の名言|短い一言を日本語訳・原文・出典つきで紹介

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図書館の机に置かれた洋書と羽根ペンの写真に、英語の名言と題した文字を重ねたバナー

英語の名言には、「Fortune favors the bold.」のように、ラテン語が元になった言葉もあります。

ただ、英語の名言として広まっている言葉の中には、有名人の言葉とされながら、本人の記録が見つからないものも少なくありません。

英語の名言は自然な日本語訳だけでなく、原文と出典を一緒に確かめると、誤訳を避けながら言葉のニュアンスまで理解できます。

この記事では、短い英語の名言を日本語訳・原文・出典つきでテーマ別に紹介し、有名な演説の言葉、名言によく出る構文、誤って広まった名言まで解説します。

この記事のポイント

  • 英語の名言は、原文と出典をセットで確かめると意味を取り違えにくい
  • 「Fortune favors the bold.」のように、ラテン語が元になった名言もある
  • チャーチルやマンデラの言葉とされる名言には、本人の記録がないものがある
  • 「Not A, but B」など、名言によく出る構文を知ると読みやすくなる

短い英語の名言一覧

この記事で紹介する主な英語の名言を、日本語訳と出典つきで一覧にします。

女優の言葉を英語の原文と出典で確かめたい方は、オードリー・ヘップバーンの名言を出典付きで紹介した記事も参考になります。

英語の原文日本語訳発言者・出典
The unexamined life is not worth living.吟味されない人生は生きる価値がないソクラテス(プラトン『ソクラテスの弁明』)
Fortune favors the bold.運命は勇者に味方するウェルギリウス『アエネーイス』
Well done is better than well said.立派に語るより、立派に行うほうがよいフランクリン『貧しいリチャードの暦』
The only thing we have to fear is fear itself.恐れるべき唯一のものは、恐れそのものだF・ルーズベルト(1933年の大統領就任演説)
'Tis better to have loved and lost than never to have loved at all.愛して失うほうが、一度も愛さないよりよいテニスン『イン・メモリアム』
Fail again. Fail better.また失敗しろ。もっとうまく失敗しろベケット『Worstward Ho』

人生についての英語の名言

人生についての英語の名言には、古代ギリシャの哲学から、シェイクスピアの戯曲まで、長く読み継がれてきた言葉があります。

The unexamined life is not worth living.(ソクラテス)

プラトンの『ソクラテスの弁明』で、裁判にかけられたソクラテスが語る言葉です。

「吟味されない人生は生きる価値がない」という意味で、自分の生き方を問い続けることの大切さを伝えています。

ソクラテスのほかの言葉や、プラトンの著作のどこに書かれた言葉かは、ソクラテスの名言を出典つきで紹介した記事にまとめています。

All the world's a stage.(シェイクスピア)

シェイクスピアの喜劇『お気に召すまま』に出てくる「この世はすべて舞台」という台詞です。

「男も女もみな役者にすぎない」と続き、人生を舞台にたとえた言葉として、今も英語圏でよく引用されています。

挑戦・勇気についての英語の名言

挑戦や勇気についての名言には、歴史を動かした指導者や、古代の詩人の言葉が多くあります。

物語の登場人物が勇気について語った言葉は、ハリーポッターの名言を人物・場面・意味で解説した記事でも紹介しています。

Fortune favors the bold.(ウェルギリウス)

古代ローマの詩人ウェルギリウスの叙事詩『アエネーイス』に出てくる、ラテン語の「Audentes fortuna iuvat」を英語にした言葉です。

「運命は勇者に味方する」という意味で、思い切って行動する人に幸運が訪れるという教えとして知られています。

The only thing we have to fear is fear itself.(F・ルーズベルト)

1933年3月4日、世界恐慌のさなかに大統領に就任したフランクリン・ルーズベルトが、就任演説で語った言葉です。

不安に押しつぶされそうな国民に、本当に怖いのは恐怖そのものだと呼びかけ、前を向く勇気を与えました。

努力・失敗についての英語の名言

努力や失敗についての名言は、実際に何度も挑戦してきた人たちの言葉だからこそ、心に響きます。

Well done is better than well said.(ベンジャミン・フランクリン)

フランクリンが1737年の『貧しいリチャードの暦』に載せた言葉で、「立派に語るより、立派に行うほうがよい」という意味です。

口で言うより行動で示すことの大切さを、短い対句で表しています。

Ever tried. Ever failed. No matter. Try again. Fail again. Fail better.(ベケット)

劇作家サミュエル・ベケットが1983年の作品『Worstward Ho』に書いた言葉です。

失敗してもかまわない、もう一度挑戦して、次はもっとうまく失敗すればいいという考え方で、起業家やスポーツ選手にも好んで引用されています。

errors are the portals of discovery(ジェイムズ・ジョイス)

ジョイスの小説『ユリシーズ』に出てくる「His errors are volitional and are the portals of discovery.」の一部です。

天才の過ちは発見への入り口だという意味で、失敗を新しい発見のきっかけとして捉える言葉として知られています。

愛・人間関係についての英語の名言

愛についての英語の名言には、詩や小説の中で生まれた、美しい言い回しのものが多くあります。

'Tis better to have loved and lost than never to have loved at all.(テニスン)

イギリスの詩人テニスンが、亡くなった親友を悼んで書いた詩『イン・メモリアム』(1850年)の一節です。

愛して失うことになっても、一度も愛さないよりはよいという意味で、大切な人との別れを経験した人の心に寄り添う言葉です。

Love does not consist in gazing at each other, but in looking together in the same direction.(サン=テグジュペリ)

サン=テグジュペリの『人間の土地』(1939年)に出てくるフランス語の言葉を、英語に訳したものです。

「愛するとは見つめ合うことではなく、同じ方向を見つめること」という意味で、結婚式のスピーチでもよく引用されます。

演説から生まれた英語の名言

歴史に残る演説からも、今も語り継がれる英語の名言が数多く生まれています。

We choose to go to the moon.(ケネディ)

1962年9月12日、ジョン・F・ケネディがライス大学での演説で、月を目指す計画について語った言葉です。

簡単だからではなく、難しいからこそ挑戦するのだと続き、大きな目標に向かう決意を示しました。

I have nothing to offer but blood, toil, tears and sweat.(チャーチル)

1940年5月13日、首相に就任したチャーチルがイギリス下院の演説で語った言葉です。

第二次世界大戦のさなか、「血と労苦と涙と汗のほかに差し出せるものはない」と国民に覚悟を求めました。

演説から生まれた名言をもっと知りたい方は、スピーチに使える名言を解説した記事も読んでみてください。

英語の名言によく出る構文

英語の名言には、印象に残るように工夫された言い回しがよく使われています。

Not A, but B(AではなくB)

サン=テグジュペリの「Love does not consist in gazing at each other, but in looking together in the same direction.」のように、一度常識を否定してから本当の意味を示す構文です。

前半で読み手の予想を裏切ることで、後半の言葉が強く印象に残ります。

同じ形のくり返しと、語順の入れかえ

リンカーンのゲティスバーグ演説の「of the people, by the people, for the people」は、同じ形を3回くり返してリズムを生んでいます。

ケネディの「Ask not what your country can do for you—ask what you can do for your country.」は、前半と後半で言葉の順番を入れかえ、聞く人の心に残る対比を作っています。

英語の名言として誤って広まった言葉

英語の名言の中には、有名人の言葉として広まりながら、本人の記録が見つからないものもあります。

A pessimist sees the difficulty in every opportunity…

チャーチルの言葉として有名ですが、チャーチルの演説や著作には見当たらず、名言の出典を調べるQuote Investigatorは、別の人物の言葉が古い記録だとしています。

I never lose. I either win or learn.

ネルソン・マンデラの言葉として広まっていますが、本人の自伝や財団の記録には見当たりません。

The human race has one really effective weapon, and that is laughter.

こちらは本物で、マーク・トウェインの『不思議な少年』(1916年)に「one really effective weapon—laughter」という形で出てきます(出典:Project Gutenberg)。

ただし原文は「For your race, in its poverty, has unquestionably one really effective weapon」で始まり、名言として紹介される形は少し短く整えられています。

そのほかの注意が必要な言葉

フランクリンの「An investment in knowledge pays the best interest.」や、ガンジーの「There is more to life than increasing its speed.」も、本人の著作の中では確かめられていない言葉です。

英語の名言に関するよくある質問

短くてかっこいい英語の名言はありますか?

「Fortune favors the bold.(運命は勇者に味方する)」や「Well done is better than well said.」が短く覚えやすい名言です。

英語の名言を使うときの注意点は?

ネットで広まっている名言には、本人の記録がないものもあるので、原文と出典を確かめてから使うと安心です。

「I never lose. I either win or learn.」はマンデラの言葉ですか?

マンデラの言葉として広まっていますが、本人の自伝や財団の記録には見当たりません。

英語の名言で英語の勉強はできますか?

名言は短い文に構文や言い回しが詰まっているので、原文を声に出して読むと、英語のリズムや表現を覚えるのに役立ちます。

英語の名言まとめ

英語の名言は自然な日本語訳だけでなく、原文と出典を一緒に確かめると、誤訳を避けながら言葉のニュアンスまで理解できます。

古代の哲学者や詩人、歴史を動かした演説、文学作品の中には、短くても力強い言葉がたくさんあります。

チャーチルやマンデラの言葉とされるものの中には、本人の記録が見つからない言葉もあります。

持ち帰りたい一言を選ぶなら、フランクリンの「Well done is better than well said.」です。

気に入った名言は、原文ごと声に出して読んで、自分の言葉にしてみてください。

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Kotonoha

名言好きの個人ブロガーです。 研究者ではありませんが、ひとつの言葉について「誰が」「いつ」「どの場面で」語ったのかを確かめてから記事にしています。出典をたどれない言葉は、どれだけ有名でも「確認できない」と書きます。 アニメのセリフから偉人の言葉まで、背景ごと味わえる形でお届けします。

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