ジャスミンの「I am not a prize to be won!」や、実写版シンデレラの「Have courage and be kind.」は、ディズニープリンセスの名言として知られています。
ただ、ディズニープリンセスの名言として広まっている言葉には、映画の本編に見当たらないものや、歌の歌詞、別の作品の一節が混ざっているものもあります。
ディズニープリンセスの名言は、日本語の言い回しだけでなく、英語の原文と作品・場面まで確かめると、それぞれのプリンセスが何に立ち向かい、何を選んだのかがより深く伝わります。
白雪姫からモアナまで、公式のディズニープリンセスが映画の中で語った名言には英語の原文と作品の場面をそえ、誤って広まった言葉も取り上げています。
この記事のポイント
- ジャスミンの「I am not a prize to be won!」は『アラジン』の台詞
- 「Have courage and be kind.」は実写版『シンデレラ』で母がエラに残した言葉
- 「逆境で咲く花」は、ムーランではなく皇帝の台詞
- 「If you can dream it, you can do it.」はウォルト本人の言葉ではない
ディズニープリンセスの名言一覧
この記事で紹介する主な名言を、英語の原文と作品つきで一覧にします。
| 名言(英語) | プリンセス | 作品 |
|---|---|---|
| But they say if you dream a thing more than once, it's sure to come true. | オーロラ姫 | 『眠れる森の美女』(1959年) |
| He's no monster, Gaston. You are! | ベル | 『美女と野獣』(1991年) |
| I am not a prize to be won! | ジャスミン | 『アラジン』(1992年) |
| The only way to get what you want in this world is through hard work. | ティアナ | 『プリンセスと魔法のキス』(2009年) |
| Best. Day. Ever! | ラプンツェル | 『塔の上のラプンツェル』(2010年) |
| Our fate lives within us. | メリダ | 『メリダとおそろしの森』(2012年) |
ディズニープリンセスとは
ディズニープリンセスは、ディズニーが公式に展開しているシリーズの名前で、ディズニーの女性キャラクター全員を指す言葉ではありません。
2021年の『ラーヤと龍の王国』のラーヤが加わり、今は白雪姫、シンデレラ、オーロラ姫、アリエル、ベル、ジャスミン、ポカホンタス、ムーラン、ティアナ、ラプンツェル、メリダ、モアナ、ラーヤの13人が公式のプリンセスです(参考:ディズニー公式)。
『アナと雪の女王』のアナとエルサは、王女と女王ですが、公式のディズニープリンセスの一覧には含まれていません。
ディズニープリンセスの名言は、ディズニープラスで映画を見返すと、英語の原文と場面をあわせて確かめられます。
講談社の『ディズニープリンセス 夢の扉をひらく言葉』では、名言を名場面のイラストと一緒に読めます。
\ プリンセスの言葉をイラストと一緒に /
夢を信じるプリンセスの名言
初期のプリンセスの言葉には、つらい境遇でも希望を失わない強さが表れています。
But they say if you dream a thing more than once, it's sure to come true.(オーロラ姫)
1959年の『眠れる森の美女』で、森の動物たちに、まだ見ぬ運命の人に会う夢の話をする場面の台詞です。
同じ夢を何度も見たら、それはきっと本当になる、という意味で、夢を信じ続ける純粋な気持ちが伝わります。
Have courage and be kind.(エラの母)
2015年の実写版『シンデレラ』で、病に倒れたエラの母が、亡くなる前に娘に残した言葉です。
勇気を持って、優しくあれ、という意味で、エラはこの言葉を支えに、継母たちのつらい仕打ちにも優しさを失わずに生きていきます。
同じ実写版では、エラが「Just because it's what's done, doesn't mean it's what should be done.」と、今までそうだったからといって、そうすべきとは限らないと、王子に自分の考えを伝える場面もあります。
自分の意思を貫くプリンセスの名言
1989年の『リトル・マーメイド』からのプリンセスたちは、周りに決められた生き方ではなく、自分の考えを言葉にしていきます。
I don't see how a world that makes such wonderful things could be bad.(アリエル)
1989年の『リトル・マーメイド』で、人間の道具を集めた秘密の場所で、アリエルが人間の世界への思いを語る台詞です。
こんなに素晴らしい物を作る世界が悪いところだなんて思えない、という意味で、人間を嫌う父トリトン王とは違う自分の見方を持つアリエルの好奇心が表れています。
He's no monster, Gaston. You are!(ベル)
1991年の『美女と野獣』で、野獣を倒そうと村人をあおるガストンに、ベルが言い返す台詞です。
あの人は怪物じゃない、怪物はあなたのほうよ、という意味で、見た目ではなく心の中を見るベルの考え方が、ひと言に込められています。
I am not a prize to be won!(ジャスミン)
1992年の『アラジン』で、父のサルタンやジャファーたちが、自分の結婚を勝手に話し合っているのを聞いたジャスミンが怒る台詞です。
私は勝ち取られる賞品じゃない、という意味で、同じ作品の「If I do marry, I want it to be for love.」(結婚するなら愛する人とがいい)とあわせて、自分の人生は自分で選ぶというジャスミンの意思が伝わります。
This is the path I choose, Father. What will yours be?(ポカホンタス)
1995年の『ポカホンタス』で、処刑されそうになったジョン・スミスをかばい、部族の長である父に語りかける台詞です。
これが私の選んだ道、お父様はどうするの、という意味で、憎しみの連鎖を止めようとするポカホンタスの覚悟が表れています。
ディズニーの創業者の言葉は、ウォルト・ディズニーの名言を解説した記事で紹介しています。
自分の力で運命を切り開くプリンセスの名言
2000年代以降のプリンセスの言葉には、自分の手で夢や運命をつかもうとする強さが表れています。
日本のアニメで女の子たちが自分の力で立ち向かう物語では、プリキュアの名言を作品と話数つきで紹介した記事もあります。
Maybe what I really wanted was to prove I could do things right.(ムーラン)
1998年の『ムーラン』で、女性だと知られて雪山に置き去りにされたムーランが、本当の気持ちに気づいて語る台詞です。
本当は、自分にもちゃんとできると証明したかったのかもしれない、という意味で、家族のためだけでなく、自分自身のために戦っていたことに気づく大切な場面です。
The only way to get what you want in this world is through hard work.(ティアナ)
2009年の『プリンセスと魔法のキス』で、自分のレストランを開く夢のために働き続けるティアナの信念を表す台詞です。
この世界で欲しいものを手に入れる方法は一生懸命働くことだけ、という意味で、星に願うだけでは足りず、自分の努力が必要だという亡き父の教えがもとになっています。
Best. Day. Ever!(ラプンツェル)
2010年の『塔の上のラプンツェル』で、18年間閉じ込められていた塔を出たラプンツェルが、外の世界を楽しむ場面の台詞です。
人生最高の日、という意味の短い英語で、初めての自由に心から喜ぶラプンツェルの気持ちがまっすぐ伝わります。
Our fate lives within us. You only have to be brave enough to see it.(メリダ)
2012年の『メリダとおそろしの森』の終わりで、メリダが語る言葉です。
運命は自分の中にある、それに気づく勇気を持てばいい、という意味で、母との絆を取り戻したメリダが、自分の未来を自分で決める決意が込められています。
The ocean chose me.(モアナ)
2016年の『モアナと伝説の海』で、困難の中でも、自分が海に選ばれて旅に出たことを確かめるモアナの台詞です。
海が私を選んだ、という意味の短い言葉で、迷いながらも自分の使命を受け入れるモアナの強さが表れています。
誤って広まったディズニープリンセスの名言
ディズニープリンセスの名言として紹介される言葉の中には、発言者や作品を取り違えて広まったものもあります。
「The flower that blooms in adversity is the most rare and beautiful of all.」
逆境の中で咲く花こそ、何より珍しく美しい、という意味で、ムーランの名言として紹介されることがあります。
実際は『ムーラン』の終盤で、国を救ったムーランをたたえて皇帝が語る台詞で、ムーラン本人の言葉ではありません。
「これが愛なのね」
シンデレラの台詞として紹介されることがありますが、本編の会話の台詞ではなく、舞踏会の場面で流れる歌『これが恋かしら』の歌詞がもとになっています。
「If you can dream it, you can do it.」
夢見ることができれば実現できる、という意味で、ウォルト・ディズニー本人の言葉として広く知られています。
実際は、1983年にアメリカのエプコットで始まったアトラクション「Horizons」のために、ディズニーのスタッフが書いた言葉とされています。
「自分のハートに忠実に」
ディズニープリンセスの名言として紹介されますが、どの映画の、どの場面の台詞かを確かめられる記録は見つかっていません。
ディズニープリンセスの名言に関するよくある質問
ディズニープリンセスの英語の短い名言は?
実写版『シンデレラ』の「Have courage and be kind.」や、ラプンツェルの「Best. Day. Ever!」がよく知られています。
ジャスミンの「私は戦利品じゃない」は何の台詞ですか?
1992年の『アラジン』で、自分の結婚を勝手に決められそうになったジャスミンの台詞で、原文は「I am not a prize to be won!」です。
ディズニープリンセスは何人いますか?
2021年にラーヤが加わり、公式のディズニープリンセスは13人です。
アナとエルサはディズニープリンセスですか?
アナとエルサは、公式のディズニープリンセスの一覧には含まれていません。
ディズニープリンセスの名言まとめ
ディズニープリンセスの名言は、日本語の言い回しだけでなく、英語の原文と作品・場面まで確かめると、それぞれのプリンセスが何に立ち向かい、何を選んだのかがより深く伝わります。
夢を信じるオーロラ姫やシンデレラから、自分の意思を貫くジャスミンやベル、運命を切り開くメリダやモアナまで、プリンセスの言葉は時代とともに強さを増してきました。
一方で、皇帝の台詞やディズニーのスタッフが書いた言葉が、プリンセスやウォルトの名言として広まっている例もあります。
持ち帰りたい一言を選ぶなら、実写版『シンデレラ』の「Have courage and be kind.」です。
気になった名言は、映画の場面に戻って前後の物語ごと味わってみてください。