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ゾルタンがかわいそうと言われる理由|失敗作と呼ばれた強化人間の名言

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ゾルタンの名言

「撃っちゃうんだな、これが!」や、「だったら…さっぱりさせようぜ!!」は、ゾルタンの名言として知られています。

ただ、ゾルタン・アッカネンのセリフとして広まっている言葉には、ゲームのために作られたセリフや、ファンがネタとして言い換えた言葉が、映画の本編のセリフのように紹介されているものもあります。

ゾルタンの名言は、セリフだけでなく、映画のどの場面で、どんな状況で叫んだ言葉かまで確かめると、狂気の裏にある「失敗作」と呼ばれた強化人間の哀しみと、「かわいそう」と言われる理由がよくわかります。

劇場アニメ『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』のゾルタン・アッカネンの名セリフには場面をそえ、「正論」「夢見すぎ」と言われる言葉の意味や、本編にはないセリフも取り上げています。

この記事のポイント

  • 「撃っちゃうんだな、これが!」はコロニーの中でビームを撃つ場面の言葉
  • 「失敗作だって見捨てられりゃ傷つくし、腹も立つんだよ」は上層部に見捨てられた場面の言葉
  • 「シャアの再来」になれなかった強化人間という生い立ちが「かわいそう」と言われる理由
  • ゲーム『スーパーロボット大戦30』のセリフは映画の本編にはない

ゾルタンの名言一覧

この記事で紹介する主なセリフを、場面つきで一覧にします。

セリフ場面
撃っちゃうんだな、これが!コロニーの中でナラティブガンダムに発砲
失敗作だって見捨てられりゃ傷つくし、腹も立つんだよ上層部に見捨てられ、部下に詰め寄る
それでニュータイプになれって、夢見すぎだよな終盤、フェネクスを追いながら
人は変わらない終盤、人類への絶望を語る
だったら…さっぱりさせようぜ!!終盤、ヘリウム3の備蓄基地で
お前まで俺を見捨てるのかよォォォ!!終盤、乗っている機体にまで拒まれて

ゾルタン・アッカネンとは

ゾルタン・アッカネンは、2018年11月30日に公開された劇場アニメ『機動戦士ガンダムNT』に登場する強化人間で、声は梅原裕一郎さんが担当しています(参考:『機動戦士ガンダムNT』公式サイト)。

物語の舞台は宇宙世紀0097年で、『機動戦士ガンダムUC』の出来事から1年後の世界です。

監督は吉沢俊一さん、脚本は福井晴敏さんで、福井さんの小説『不死鳥狩り』をもとにしながら、新しい要素を加えて作られました。

ゾルタンは、ジオン共和国が進めた「シャアの再来」をつくる計画で生み出されながら、「失敗作」とされた強化人間として登場します。

ゾルタンの名セリフは、梅原裕一郎さんの迫力ある演技とあわせて見ると、狂気と哀しみの両方がいっそう伝わります。

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ゾルタンの狂気が伝わる名言

ゾルタンのセリフの多くは、わざとふざけたような軽い言い方で、恐ろしい行動を口にするのが特徴です。

撃っちゃうんだな、これが!

サイド6のコロニー「メーティス」の中で、ナラティブガンダムと出会ったゾルタンが、コロニーの中で強力なビームを撃つ場面の言葉です。

コロニーの中でビームを撃つことは宇宙世紀で最も危険な行為ですが、それをわかったうえで、あえて軽い調子で撃ってみせる、ゾルタンの確信犯的な狂気が表れています。

おいおい、よけるなよ。コロニーに穴が開いちまうだろうが!

同じ場面で、攻撃をよけた相手に向かって言い放つ、理不尽なセリフです。

自分で撃っておきながら相手のせいにする言い方が、ゾルタンの危うさと、どこかおかしみのある独特のキャラクターを印象づけています。

「正論」と言われるゾルタンの名言

ゾルタンの言葉の中には、狂気じみた言い方の中に、宇宙世紀の世界に対する鋭い批判が込められたものもあります。

それでニュータイプになれって、夢見すぎだよな

終盤、ヘリウム3の備蓄基地に現れたフェネクスを追いかけながら、人が新しい人類へ進化するという考えを笑い飛ばす言葉です。

人が宇宙に出て100年ほどで、新しい人類に進化できると考えるのは夢を見すぎだ、という指摘は、ネットで「正論」と言われることがあります。

人は変わらない

終盤、奇跡のような現象を目にしても変わろうとしない人々を見て、ゾルタンが語る言葉で、これからも自分たちのような人間が奇跡のために切り刻まれる、と続きます。

人のエゴのために作られ、使い捨てられてきた強化人間だからこそ口にできる、重い言葉です。

くだらんお題目のためにすべてを…すべてを犠牲にしてきた!!

終盤、連邦軍の砲撃で自軍の艦が沈んでいく中、ゾルタンが怒りを爆発させる言葉です。

国や組織の大義のために、個人の人生が踏みにじられてきたことへの怒りが込められています。

「かわいそう」と言われるゾルタンの名言

ゾルタンが「かわいそう」と言われるのは、強化人間として生み出され、まわりから見捨てられ続けた生い立ちがあるからです。

失敗作だって見捨てられりゃ傷つくし、腹も立つんだよ

自分を生み出した上層部から見捨てられる通信を聞き、自分に銃を向けた部下のエリク中尉に詰め寄る場面の言葉です。

使い捨ての道具ではなく、ひとりの人間として扱われたいという叫びで、このあとゾルタンがひとりで涙を流す場面もあり、多くの観客の心に残りました。

お前まで俺を見捨てるのかよォォォ!!

終盤、自分が乗るはずの巨大な機体までもが、相手のナラティブガンダムに引き寄せられていくのを見て、ゾルタンが叫ぶ言葉です。

人からも、仲間からも、機械からさえも拒まれるという、ゾルタンの根っこにある孤独が一言に表れています。

「シャアの再来」になれなかった強化人間

ゾルタンは、シャア・アズナブルの再来として作られたフル・フロンタルと同じ計画から生まれながら、「失敗作」とされ、冷たい目を向けられてきました。

漫画版『機動戦士ガンダムNT』では、強化人間になる前の少年時代も描かれていて、ゾルタンがもとは普通の少年だったことがわかります。

ほかのガンダムの名言は、ガンダムの名言を解説した記事で紹介しています。

ゾルタン構文と「さっぱりさせようぜ」

ゾルタンの独特な言い回しは、ネットでは「ゾルタン構文」と呼ばれ、日常の話題にあてはめて使われています。

だったら…さっぱりさせようぜ!!

終盤、ヘリウム3の備蓄基地で、変わらない人類に絶望したゾルタンが、すべてを吹き飛ばそうとする場面の言葉です。

本編では破滅的な意味の言葉ですが、ネットでは夏の暑い日に冷たいうどんの画像と一緒に投稿されるなど、まったく違う使われ方でネタとして親しまれています。

「〜なんだな、これが!」というゾルタン構文

「撃っちゃうんだな、これが!」の言い回しをもじって、「食っちゃうんだなぁ、これが!」のように日常の話題にあてはめる使い方が、ゾルタン構文として広まりました。

こうした言葉はファンが作ったネタで、本編のセリフではありません。

本編にはないゾルタンのセリフ

ゾルタンのセリフとして紹介される言葉の中には、映画の本編にはないものもあります。

ゲーム『スーパーロボット大戦30』のセリフ

2021年に発売されたゲーム『スーパーロボット大戦30』には、ゾルタンが参戦し、梅原裕一郎さんの声で新しく録音されたセリフが多く収められています。

赤い機体を嫌うセリフや、ほかの作品のキャラクターに向けたセリフなどは、ゲームならではの演出として作られたもので、映画の本編にはありません。

ゲームでは、コードギアスのルルーシュに向けたセリフもあり、ルルーシュの言葉はルルーシュの名言を解説した記事で紹介しています。

「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」

ゾルタンの言葉として紹介されることがありますが、もとは初代『機動戦士ガンダム』で、整備兵がジオングについて語ったセリフです。

ゾルタンが「ジオング」の名前がつく巨大な機体に乗ることから、取り違えられて広まったと考えられます。

ゾルタンの名言に関するよくある質問

ゾルタンが「かわいそう」と言われるのはなぜですか?

「シャアの再来」を作る計画で生まれながら失敗作とされ、上層部や乗る機体にまで見捨てられる生い立ちと最期が描かれているためです。

「さっぱりさせようぜ」はどの場面のセリフですか?

終盤、ヘリウム3の備蓄基地で、ゾルタンがすべてを吹き飛ばそうとする場面の言葉です。

ゾルタン構文とは何ですか?

「撃っちゃうんだな、これが!」などの独特な言い回しを、日常の話題にあてはめて使うネットのネタです。

ゾルタンの声優は誰ですか?

梅原裕一郎さんです。

ゾルタンの名言まとめ

ゾルタンの名言は、セリフだけでなく、映画のどの場面で、どんな状況で叫んだ言葉かまで確かめると、狂気の裏にある「失敗作」と呼ばれた強化人間の哀しみと、「かわいそう」と言われる理由がよくわかります。

「撃っちゃうんだな、これが!」の軽さと、「失敗作だって見捨てられりゃ傷つく」の叫びには、ゾルタンの2つの顔が表れています。

一方で、ゲームのセリフや、ファンが作ったネタが、本編のセリフのように広まっている例もあります。

持ち帰りたい一言を選ぶなら、「失敗作だって見捨てられりゃ傷つくし、腹も立つんだよ」です。

気になったセリフは、映画の場面に戻って、前後の物語ごと味わってみてください。

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Kotonoha

名言好きの個人ブロガーです。 研究者ではありませんが、ひとつの言葉について「誰が」「いつ」「どの場面で」語ったのかを確かめてから記事にしています。出典をたどれない言葉は、どれだけ有名でも「確認できない」と書きます。 アニメのセリフから偉人の言葉まで、背景ごと味わえる形でお届けします。

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