『鬼滅の刃』には、読み終えたあとも心に残るセリフがたくさんあります。
ただ、名言だけを切り取って並べると、誰がどんな状況で言った言葉なのかが見えにくくなります。
鬼滅の刃の名言は、発言者と巻数・話数、その前後の場面まで知ると、キャラクターの信念や物語の中での意味がぐっと伝わりやすくなります。
炭治郎と同期の隊士、柱、鬼たちの名言には、原作の巻数・話数と場面をそえています。
この記事のポイント
- 鬼滅の刃の名言を原作の巻数・話数と場面つきで紹介
- 炭治郎・善逸・伊之助から柱、鬼まで人物別に整理
- 煉獄杏寿郎の「心を燃やせ」は原作8巻第66話の言葉
- 鬼の言葉は人間との考え方の違いが分かる場面を中心に紹介
鬼滅の刃の名言一覧
『鬼滅の刃』は、吾峠呼世晴さんが2016年から2020年まで週刊少年ジャンプで連載した漫画で、単行本は全23巻です。
この記事で紹介する名言を、発言者と原作の巻数・話数つきで一覧にします。
| 名言 | 発言者 | 原作の巻・話 |
|---|---|---|
| 生殺与奪の権を他人に握らせるな!! | 冨岡義勇 | 1巻 第1話 |
| 失っても失っても生きていくしかないです | 竈門炭治郎 | 2巻(沼の鬼との戦いのあと) |
| 俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった | 竈門炭治郎 | 3巻 第24話 |
| 命より大事なものだって言ってたから | 我妻善逸 | アニメ第13話「命より大事なもの」 |
| 恐怖の絆 | 累 | 5巻(那田蜘蛛山) |
| 頭を垂れて蹲え 平伏せよ | 鬼舞辻無惨 | 6巻 第52話 |
| 人は心が原動力だから 心はどこまでも強くなれる!! | 竈門炭治郎 | 7巻 第53話 |
| 老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ | 煉獄杏寿郎 | 8巻(無限列車) |
| 心を燃やせ | 煉獄杏寿郎 | 8巻 第66話 |
| 信じると言われたならそれに応えること以外考えんじゃねぇ!! | 嘴平伊之助 | 8巻 第66話 |
| 俺は派手にハッキリと命の順序を決めている | 宇髄天元 | 10巻 第80話 |
| 私はただ 縁壱 お前になりたかったのだ | 黒死牟 | 20巻 第178話 |
| 僕は幸せになる為に生まれてきたんだ | 時透無一郎 | 21巻 第179話 |
ここから先は物語の結末に関わる内容も含むので、原作やアニメをこれから楽しむ方は注意してください。
ほかのアニメの名言もあわせて読みたい方は、アニメの名言を場面別にまとめた記事も参考にしてください。
竈門炭治郎の名言
主人公の竈門炭治郎は、家族を鬼に殺され、鬼になった妹の禰豆子を人間に戻すために鬼殺隊に入った少年です。
炭治郎の言葉には、大切なものを失った痛みを知っているからこそのやさしさと強さが表れています。
失っても失っても生きていくしかないです
原作2巻、沼の鬼に婚約者をさらわれた青年・和巳に、炭治郎がかけた言葉です。
「失っても失っても生きていくしかないです どんなに打ちのめされようと」
炭治郎自身も家族を失ったばかりで、その悲しみが消えないまま前へ進んでいます。
軽い励ましではなく、同じ痛みを抱える人だからこそ言える、厳しくも誠実な言葉です。
俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった
原作3巻第24話、鼓の屋敷で鬼の響凱と戦う炭治郎の心の声です。
前の戦いで骨が折れたままの炭治郎は、激痛に耐えながら、自分を奮い立たせるためにこう考えます。
長男として家族を支えてきた責任感と、どこかおかしみのある言い回しが重なり、作品を代表するセリフの一つになりました。
人は心が原動力だから 心はどこまでも強くなれる
原作7巻第53話、蝶屋敷での訓練を終えて旅立つ炭治郎が、栗花落カナヲにかけた言葉です。
自分で物事を決められず、硬貨を投げて行動を決めていたカナヲに、炭治郎は硬貨を投げて「表が出たら、心のままに生きる」と決めさせます。
そして表が出たあと、「頑張れ!! 人は心が原動力だから 心はどこまでも強くなれる!!」と背中を押しました。
自分の気持ちに従って生きてよいと伝えたこの場面は、カナヲが変わっていくきっかけになります。
同期の隊士・善逸と伊之助の名言
炭治郎と同じ時期に鬼殺隊に入った我妻善逸と嘴平伊之助は、性格は正反対ですが、どちらも仲間のために体を張る場面で心に残る言葉を残しています。
命より大事なものだって言ってたから
鼓の屋敷の戦いのあと、伊之助は炭治郎の背負う箱の中に鬼がいると気づき、刀を向けます。
臆病な我妻善逸は、伊之助に殴られても蹴られても箱を抱えて離さず、こう言いました。
「炭治郎… 俺… 守ったよ… お前が… これ… 命より大事なものだって… 言ってたから…」
善逸は耳がよく、箱の中に鬼がいることに最初から気づいていましたが、炭治郎の言葉を信じて守り抜いたのです。
この場面を描いたアニメ第13話は、そのまま「命より大事なもの」という題名になっています(出典:アニメ「鬼滅の刃」公式サイト)。
アニメでこの場面を見返したい方は、配信サービスで探すこともできます。
配信状況や料金は変わることがあるので、公式サイトで確認してください。
\ 善逸の見せ場をアニメで /
信じると言われたならそれに応えること以外考えんじゃねぇ
原作8巻第66話、煉獄杏寿郎が亡くなったあと、何もできなかった自分を責めて泣く炭治郎に、嘴平伊之助が叫んだ言葉です。
「なれるかなれねぇかなんてくだらねぇこと言うんじゃねぇ!! 信じると言われたならそれに応えること以外考えんじゃねぇ!!」
煉獄は最期に、炭治郎たちが鬼殺隊を支える柱になると信じると言い残していました。
他人に関心を持たなかった伊之助が、涙を流しながら仲間を奮い立たせるようになった成長が伝わる場面です。
柱たちの名言
柱は、鬼殺隊の中で最も位の高い剣士たちです。
強い立場にある者として、自分の命をどう使うかをはっきり決めている言葉が多いのが特徴です。
同じ『週刊少年ジャンプ』の作品で大人たちが若い世代に語る言葉は、呪術廻戦の五条や七海の名セリフを話数と場面で解説した記事でも読めます。
生殺与奪の権を他人に握らせるな(冨岡義勇)
原作1巻第1話、鬼になった禰豆子を斬ろうとする水柱の冨岡義勇に、炭治郎は土下座して妹を殺さないでほしいと頼みます。
そんな炭治郎に義勇が放ったのが、「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」という一喝でした。
「生殺与奪の権」とは、生かすも殺すも思いのままにできる力のことで、自分や大切な人の運命を他人任せにするなという意味です。
厳しい言葉ですが、炭治郎が自分の足で戦う道を選ぶきっかけになりました。
老いることも死ぬことも人間の美しさだ(煉獄杏寿郎)
原作8巻、無限列車での戦いのあと、上弦の参・猗窩座は炎柱の煉獄杏寿郎に、鬼になれば永遠に強くなれると誘います。
煉獄はそれを断り、「老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ」と返しました。
限りがあるからこそ人の命は尊いという考えは、永遠の命を求める鬼たちの考え方とはっきり対になっています。
心を燃やせ(煉獄杏寿郎)
原作8巻第66話「黎明に散る」で、煉獄杏寿郎は命が尽きる前に、炭治郎たちへ言葉を残しました。
「己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと 心を燃やせ 歯を喰いしばって前を向け」
悲しみや悔しさがあっても立ち止まらず、自分のやるべきことを続けてほしいという、後輩への最後の願いです。
この場面は2020年公開の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』でも描かれ、多くの人に知られる言葉になりました。
\ 煉獄の最期を原作で /
命の順序を決めている(宇髄天元)
原作10巻第80話、遊郭での戦いの中で、音柱の宇髄天元は自分の信念をこう語ります。
「俺は派手にハッキリと命の順序を決めている まずお前ら三人 次に堅気の人間たち そして俺だ」
「お前ら三人」とは、宇髄の3人の妻のことです。
忍の家で、命を使い捨てにするよう育てられた宇髄が、自分の命より大切な人を守ると決めていることが分かる言葉です。
僕は幸せになる為に生まれてきたんだ(時透無一郎)
原作21巻第179話、上弦の壱・黒死牟との戦いで命を落とした霞柱の時透無一郎は、先に亡くなった双子の兄・有一郎と再会します。
若くして死んだ弟を嘆く兄に、無一郎は「僕は幸せになる為に生まれてきたんだ」と伝えました。
短い人生でも、大切な人と過ごし、仲間のために戦えたことを自分で幸せだと言い切る言葉です。
鬼たちの言葉
鬼たちの言葉からは、人間だった頃の弱さや執着が、鬼になって大きくゆがんでしまった姿が見えてきます。
ここでは、鬼殺隊の考え方と正反対にある言葉を紹介します。
人を襲う存在と戦う物語では、進撃の巨人の「心臓を捧げよ」の意味と人物別の名台詞を解説した記事もあります。
頭を垂れて蹲え 平伏せよ(鬼舞辻無惨)
原作6巻第52話、鬼の始祖・鬼舞辻無惨は、十二鬼月の下弦の鬼たちを集め、一人ずつ責め立てて命を奪っていきます。
その始まりに無惨が言い放ったのが「頭を垂れて蹲え 平伏せよ」でした。
心の中で思ったことまで読み取り、否定しても肯定しても罰する無惨の振る舞いは、読者の間で「パワハラ会議」と呼ばれるようになりました。
アニメでは第1期の最終話にあたる第26話で描かれています(出典:アニメ「鬼滅の刃」公式サイト)。
恐怖の絆(累)
原作5巻、那田蜘蛛山で炭治郎と戦った下弦の伍・累は、ほかの鬼に父や母の役を演じさせ、偽りの家族をつくっていました。
逆らう者には罰を与えることで家族をつなぎとめていた累は、その関係を「恐怖の絆」と呼びます。
これに対して炭治郎は、強い絆で結ばれた者からは信頼の匂いがするが、累たちからは恐怖と憎しみの匂いしかしないと言い返しました。
本当の絆とは何かを、炭治郎と禰豆子の兄妹と対比して描いた場面です。
私はただ 縁壱 お前になりたかったのだ(黒死牟)
原作20巻第178話、上弦の壱・黒死牟は、崩れていく体の中で人間だった頃を思い出します。
黒死牟は、天才的な剣の才能を持つ双子の弟・縁壱に嫉妬し、その強さを追い求めて鬼になった剣士でした。
最期に自分が本当に望んでいたことに気づき、「私はただ 縁壱 お前になりたかったのだ」とつぶやきます。
人と比べることにとらわれ続けた先に何が残るのかを考えさせる言葉です。
鬼滅の刃の名言に関するよくある質問
「心を燃やせ」は原作の何巻何話ですか?
原作8巻の第66話「黎明に散る」に出てくる、煉獄杏寿郎の最期の言葉です。
アニメでは『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』で描かれています。
「生殺与奪の権を他人に握らせるな」はどういう意味ですか?
自分や大切な人を生かすも殺すも、他人に決めさせるなという意味です。
命乞いをする炭治郎に、自分で戦って守れと伝えた冨岡義勇の言葉です。
仕事で前を向きたいときに合う鬼滅の刃の名言はどれですか?
伊之助の「信じると言われたならそれに応えること以外考えんじゃねぇ」は、期待に応えたいときに背中を押してくれる言葉です。
失敗して落ち込んだときには、煉獄杏寿郎の「心を燃やせ」も読み返したくなります。
「長男だから我慢できた」はアニメでも使われていますか?
アニメ第1期の鼓の屋敷の戦いでも描かれています。
原作では3巻の第24話で、骨折の痛みに耐える炭治郎の心の声として出てきます。
鬼滅の刃の名言のまとめ
鬼滅の刃の名言は、誰がどんな場面で言ったのかを知ると、キャラクターの信念や物語の中での意味がより深く伝わります。
炭治郎や柱たちの言葉には、限りある命をどう使うかという問いへの、それぞれの答えが込められています。
一つだけ持ち帰るなら、煉獄杏寿郎の「心を燃やせ」です。
打ちのめされた日こそ、歯を食いしばって前を向いてみてください。