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Kotonoha
名言好きの個人ブロガーです。 研究者ではありませんが、ひとつの言葉について「誰が」「いつ」「どの場面で」語ったのかを確かめてから記事にしています。出典をたどれない言葉は、どれだけ有名でも「確認できない」と書きます。 アニメのセリフから偉人の言葉まで、背景ごと味わえる形でお届けします。
言葉の力で心を整え、前向きに生きるヒントを
本田宗一郎の名言としてよく知られるのが、「成功は99%の失敗に支えられた1%だ」や「負けるもんか」です。 ところが、本田宗一郎の名言として広まっている言葉の中には、本人の著書や記録で確かめられないものや、ホンダの広告のコピーだったものも含まれています。 本田宗一郎の名言はネット上の定番表現を無条件に本人の言葉とせず、著書・講演・書簡・インタビューなど確認できる出典を優先し、背景まで読むことで考え方を正確につかめます。 「負けるもんか」は2012年のホンダの企業広告のコピーで、本田の口ぐせとして伝わるのは「 ...
徳川家康の名言としてよく知られるのが、「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し」や、「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」です。 ただ、家康の名言として広まっている言葉の多くは、家康が生きていた時代の記録ではなく、江戸時代後期の随筆や明治時代以降に作られた文章、昭和の小説などがもとになっています。 徳川家康の名言は、幕府の記録や本人の遺言に残る言葉と、後の時代に家康の言葉とされた遺訓や逸話を見分けて読むと、家康の本当の考え方と、のちの人々が家康に重ねた「忍耐の人」というイメージの両方がよくわかります。 ...
夏目漱石の名言としてよく知られているのが、『草枕』の「智に働けば角が立つ」や、「月が綺麗ですね」の逸話です。 ただ、夏目漱石の名言として広まっている言葉には、漱石の作品や手紙に見当たらないものや、もとの場面とは違う意味で使われているものもあります。 夏目漱石の名言は、小説・講演・手紙のどこに書かれた言葉かを作品名と場面つきで確かめると、短い一節に込められた漱石の考えと、物語の中での重みが正しく伝わります。 この記事のポイント 「自己本位」の名言は、1914年の講演『私の個人主義』の言葉 「牛のように図々し ...
吉田松陰の名言としてよく引かれるのが、「至誠にして動かざる者は、未だこれ有らざるなり」や「夢なき者に成功なし」です。 ところが、吉田松陰の名言として広まっている言葉の中には、松陰の著作に見当たらないものや、師匠など別の人の言葉だったものもあります。 吉田松陰の名言は、ネット上の定番表現を無条件に本人の言葉とせず、著書・書簡・和歌など確認できる出典を優先し、背景まで読むことで考え方を正確につかめます。 「至誠にして動かざる者は、未だこれ有らざるなり」は孟子の言葉を松陰が大切にしたもので、「夢なき者に成功なし ...
伊達政宗の名言として知られるのが、「仁に過ぐれば弱くなる」で始まる遺訓や、「曇りなき心の月」の辞世の句です。 ただ、「仁に過ぐれば弱くなる」で始まる遺訓『五常訓』は政宗本人の記録が見つかっておらず、「敵を知り己を知れば」も中国の兵法書『孫子』の言葉です。 伊達政宗の名言は、仙台藩の記録や側近の書き留めた言行録に残る言葉と、後の時代に政宗の名で広まった言葉を区別して読むことで、政宗本人の考え方と美学を正しくつかめます。 この記事では、辞世の句や漢詩、料理ともてなしの言葉など、史料で出典をたどれる伊達政宗の名 ...
リンカーンの名言としてよく知られるのが、「人民の、人民による、人民のための政治」や「私の歩みは遅いが、歩んだ道を引き返すことはない」です。 ところが、リンカーンの名言として広まっている言葉の多くは、本人の演説や手紙に見当たらず、後の時代にリンカーンの名前が付けられたものです。 リンカーンの名言はネット上の定番表現を無条件に本人の言葉とせず、著書・講演・書簡・インタビューなど確認できる出典を優先し、背景まで読むことで考え方を正確につかめます。 「人民の、人民による、人民のための政治」は1863年のゲティスバ ...
ピカソの名言として広まっているのが、「子供は誰でも芸術家だ」や「私は捜し求めない。見出すのだ」です。 ところが、ピカソの名言として広まっている言葉の中には、本人の記録が見つからないものや、別の画家の言葉だったものもあります。 ピカソの名言は、ネットの定番の言い回しをそのまま本人の言葉とせず、インタビューや証言など確かめられる出典から背景まで読むことで、考え方を正確につかめます。 「芸術とは真実を悟らせてくれる嘘である」は1923年のインタビューで確かめられる言葉ですが、「優れた芸術家は模倣し、偉大な芸術家 ...
「ヒトラーの名言」としてネットに出回っている言葉のうち、本人の著書や演説、ナチ党の資料で出典をたどれるものは、実はそれほど多くありません。 出典がはっきりしている言葉の多くは、著書『我が闘争』に書かれた大衆宣伝(プロパガンダ)の考え方や、ナチ党の綱領に掲げられたスローガンです。 これらの言葉は、のちにドイツを第二次世界大戦とホロコーストへ導いた宣伝の道具として使われたもので、前向きな教訓として受け取るべきものではありません。 ネットで前向きな格言のように紹介されている言葉の中には、著書にも演説の記録にも見 ...
ニーチェの名言としてよく知られるのが、「神は死んだ」や「深淵をのぞくとき、深淵もまたこちらをのぞいている」です。 ただ、ニーチェの言葉として広まっているものには、意訳本の言い回しが独り歩きしたものや、本人の著作にない言葉も混ざっています。 ニーチェの名言はネット上の定番表現を無条件に本人の言葉とせず、著書・講演・書簡・インタビューなど確認できる出典を優先し、背景まで読むことで考え方を正確につかめます。 「深淵をのぞくとき、深淵もまたこちらをのぞいている」は『善悪の彼岸』第146節にある一方、「事実はなく、 ...
ナイチンゲールの名言としてよく引用される、観察の大切さを説いた言葉は、『看護覚え書』の「病人の観察」の章にあります。 ただ、「犠牲なき献身こそ真の奉仕である」や「私は地獄を見た」は、本人の著作や記録に見当たらない言葉です。 ナイチンゲールの名言は、日本語の言葉だけでなく、英語の原文と『看護覚え書』の章や手紙などの出典まで確かめると、看護を科学として確立した彼女の看護観と生き方が正しく伝わります。 この記事では、フローレンス・ナイチンゲールの言葉を、看護観・観察・人生のテーマ別に英語の原文と出典つきで紹介し ...