小泉進次郎さんの名言としてよく挙がるのが、「楽しく、クールで、セクシーに」や、「46という数字がおぼろげながら浮かんできた」です。
ただ、「進次郎構文」として広まっている言葉には、本人が実際に話した言葉と、ネットで作られたパロディが混ざっていて、本人の言葉でも前後の文脈が切り取られて伝わっているものがあります。
小泉進次郎さんの名言は、言葉だけでなく、いつ、どの会見や番組で、どんな質問に答えた言葉かまで確かめると、話題になった理由と、本人が伝えようとした意味の両方がよくわかります。
「楽しく、クールで、セクシーに」は2019年9月のニューヨークでの記者会見、「46という数字がおぼろげながら浮かんできた」は2021年4月のテレビのインタビューでの発言で、公式サイトに書かれている座右の銘は「有志有道」です。
この記事のポイント
- 「楽しく、クールで、セクシーに」は2019年9月、ニューヨークでの記者会見の英語の発言
- 「46という数字がおぼろげながら浮かんできた」は2021年4月のテレビのインタビュー
- 座右の銘として公式サイトに書かれている言葉は「有志有道」
- 「進次郎構文」の中には、本人が言っていないパロディも多い
小泉進次郎の名言一覧
この記事で紹介する主な発言を、日付と場面つきで一覧にします。
| 発言 | 日付 | 場面 |
|---|---|---|
| 30年後の自分は何歳かな | 2019年9月17日 | 福島県での記者団の取材 |
| 楽しく、クールで、セクシーに | 2019年9月22日 | ニューヨークでの記者会見 |
| 毎日でも食べたいということは、毎日でも食べているというわけではない | 2019年9月 | ニューヨークでの記者との質疑 |
| 反省をしている色が見えないというご指摘に対し、私自身の問題だと反省している | 2020年2月20日 | 衆議院予算委員会 |
| プラスチックの原料って石油なんですよ | 2021年3月 | J-WAVEのラジオ番組 |
| 46という数字がおぼろげながら浮かんできた | 2021年4月 | TBS系『NEWS23』のインタビュー |
| 有志有道 | - | 公式サイトの「好きな言葉」 |
小泉進次郎とは
小泉進次郎さんは、1981年4月14日に神奈川県横須賀市で生まれた衆議院議員で、小泉純一郎元首相の次男です。
関東学院大学を卒業後、アメリカのコロンビア大学大学院で学び、2009年の衆議院選挙で神奈川11区から初めて当選しました。
2019年9月に環境大臣に就任し、気候変動の担当も務めるなど、若いころから注目を集めてきた政治家です(参考:小泉進次郎 公式サイト)。
公式サイトでは「守り抜く」という言葉を掲げていて、好きな言葉として「有志有道」を挙げています。
若手議員として全国を回っていたころの演説や発言を、背景とあわせて読むなら、常井健一さんの『小泉進次郎の闘う言葉』がおすすめです。
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話題になった小泉進次郎の発言
小泉進次郎さんの発言の中には、ニュースやネットで大きく取り上げられ、名言や迷言として知られるようになったものがあります。
楽しく、クールで、セクシーに
2019年9月22日、環境大臣として国連の気候行動サミットに出席するために訪れたニューヨークでの記者会見で、英語で語った言葉です。
原文は「On tackling such a big-scale issue like climate change, it's got to be fun, it's got to be cool. It's got to be sexy too.」で、気候変動のような大きな問題には、楽しく、かっこよく、魅力的に取り組まなければならない、という意味です。
英語の「sexy」には「人をひきつける」という意味もありますが、日本では言葉がそのまま訳されて伝わったため、大きな話題になりました。
46という数字がおぼろげながら浮かんできた
2021年4月、TBS系の報道番組『NEWS23』のインタビューで、温室効果ガスを2030年度までに2013年度比で46%減らすという目標の根拠を聞かれたときの言葉です。
実際には「おぼろげながら浮かんできたんです、46という数字が、シルエットが浮かんできたんです」という言い方で、数字の決め方を感覚的な表現で語ったため、ネットで広く取り上げられました。
プラスチックの原料って石油なんですよ
2021年3月、J-WAVEのラジオ番組『Jam The World』に出演したときの言葉で、意外に知られていない、と続きます。
当時、環境大臣としてプラスチックごみを減らす取り組みを進めていて、身近なプラスチック製品が化石燃料から作られていることを伝えようとした発言です。
30年後の自分は何歳かな
2019年9月17日、環境大臣として初めて福島県を訪れ、原発事故の除染で出た土の最終処分について記者団に問われたときの言葉です。
除染土は30年以内に福島県の外で最終処分すると法律で決められていて、自分はその30年後を見届けられる可能性のある政治家だ、という意味の言葉が続きます。
本人としては責任を持つ覚悟を伝える言葉でしたが、具体的な見通しを聞かれた答えとしては伝わりにくく、「進次郎構文」と呼ばれるきっかけのひとつになりました。
「進次郎構文」と呼ばれる発言の実際の文脈
「進次郎構文」とは、同じ意味の言葉をくり返したり、当たり前のことを自信を持って言い切ったりする、小泉進次郎さんの話し方の特徴を指すネットの言葉です。
毎日でも食べたいということは、毎日でも食べているというわけではない
2019年9月、ニューヨークで記者からステーキを食べることについて聞かれ、「毎日でも食べたい」と答えたあと、環境大臣としての発言との関係を問われて返した言葉です。
好きなものを隠れて食べるより、正直に言う方がいい、という趣旨の言葉が続きますが、言葉のくり返しが印象に残り、進次郎構文の代表例として知られるようになりました。
反省をしている色が見えないというご指摘に対し、私自身の問題だと反省している
2020年2月20日、衆議院予算委員会で、新型コロナウイルス対策の会議を欠席したことについて追及されたときの答弁です。
謝罪の気持ちを示そうとして「反省」という言葉を何度もくり返したため、話がループしているように聞こえると話題になりました。
「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけないと思っている」
進次郎構文の最も有名な例として紹介される言葉ですが、本人が続けてこの形で話したのではなく、報道の見出しを作るときに、離れた2つの発言がつなげられて広まったという指摘があります。
政治家の言葉が話題になるときは、ほかの政治家の言葉も含めて、もとの発言を確かめることが大切で、アメリカの大統領の言葉はトランプの名言を解説した記事で紹介しています。
小泉進次郎の座右の銘
話題になった発言とは別に、本人が大切にしている言葉もあります。
有志有道
小泉進次郎さんの公式サイトで「好きな言葉」として挙げられている四字熟語で、志があれば道は開ける、という意味です。
英語のことわざ「Where there is a will, there is a way」と同じ考え方の言葉で、色紙などにもよく書かれています。
守り抜く
公式サイトのトップに掲げられている言葉で、演説などでも国や地域を守る決意を語るときに使われています。
本人の言葉ではない「進次郎構文」
進次郎構文がネットで流行したことで、本人が一度も言っていない「それらしい言葉」もたくさん作られて広まりました。
ネットで作られたパロディの例
「歩くというのは、歩くということです」「お金はお金だからお金なんです」といった言葉は、SNSの大喜利などで作られたパロディで、本人の発言ではありません。
また、本人の発言が英語で「I have no idea」と訳されて報道されたという話も、ファクトチェックの専門メディアの調べでは、そうした事実は確かめられず、根拠不十分と判断されています。
本人の発言かどうかを見分ける方法
本人の発言かどうかは、国会会議録検索システムや、省庁の記者会見の記録、大手の報道機関の記事で、いつ、どこで話した言葉かを確かめると見分けられます。
本人の発言には、除染土や気候変動など、具体的な質問への答えという前後の文脈がありますが、パロディは一言だけで完結していて、話した場面がわからないことがほとんどです。
小泉進次郎の名言に関するよくある質問
「進次郎構文」とは何ですか?
同じ意味の言葉をくり返したり、当たり前のことを言い切ったりする、小泉進次郎さんの話し方を指すネットの言葉です。
「セクシー」発言はいつの言葉ですか?
2019年9月22日、ニューヨークでの記者会見で英語で話した言葉です。
小泉進次郎さんの座右の銘は?
公式サイトで好きな言葉として「有志有道」を挙げています。
ネットの進次郎構文はすべて本人の発言ですか?
本人が言っていないパロディも多く、国会会議録や会見の記録で確かめることが大切です。
小泉進次郎の名言まとめ
小泉進次郎さんの名言は、言葉だけでなく、いつ、どの会見や番組で、どんな質問に答えた言葉かまで確かめると、話題になった理由と、本人が伝えようとした意味の両方がよくわかります。
「楽しく、クールで、セクシーに」や「30年後の自分は何歳かな」には、それぞれの場面で伝えたかった考えがあります。
一方で、見出しのためにつなげられた言葉や、ネットで作られたパロディが、本人の言葉として広まっている例もあります。
持ち帰りたい一言を選ぶなら、本人が好きな言葉として挙げる「有志有道」です。
気になった発言は、会見の記録や報道で、前後のやり取りごと確かめてみてください。