抜作先生の名言を探すと、「あやしい」「こやしい」といった言葉がよく出てきます。
ところが、この2つは抜作先生の口ぐせではなく、別の人物のギャグから生まれた言葉です。
抜作先生の名言は、誰がどの場面で言ったギャグなのかまで知ると、『ついでにとんちんかん』のナンセンスな笑いをより楽しめます。
抜作先生は『ついでにとんちんかん』の主人公・間抜作で、最終回では「ぬけちゃん王国」の王子という正体が明かされます。
この記事のポイント
- 抜作先生は『ついでにとんちんかん』の主人公・間抜作
- 「あやしい」は毒鬼醜憎の口ぐせで、「こやしい」はそれへの返し
- 公式LINEスタンプには「OK」「やっほー」「ありがとう」などがある
- 最終回で明かされる正体は「ぬけちゃん王国」の王子
抜作先生の名言一覧
この記事で紹介する言葉とギャグを、言った人物と確認の状況つきで一覧にします。
| 言葉 | 人物 | 確認の状況 |
|---|---|---|
| あやしい | 毒鬼醜憎 | 作中の定番ギャグ |
| こやしい | 周りの人物 | 「あやしい」への返し |
| いきなり尻見せ | 間抜作 | 抜作先生の代表的なギャグ |
| OK・やっほー・ありがとう | 間抜作 | 公式LINEスタンプに収録 |
| えーっ | 間抜作 | スタンプの言葉として紹介される |
| このわたしの正体はいったいなに!? | 天地無用 | 原作の最終回の言葉 |
| 歯槽のうりょう | 素歩落太 | 作中のダジャレ |
| 高いものを盗むと泥棒になる | 抜作先生とされる | 出典を確かめられない |
抜作先生とは|『ついでにとんちんかん』の主人公
抜作先生は、えんどコイチさんの漫画『ついでにとんちんかん』の主人公・間抜作(あいだ ぬけさく)のことです。
『ついでにとんちんかん』は『週刊少年ジャンプ』(集英社)で1985年から1989年まで連載され、単行本は全18巻で刊行されました。
1987年10月から1988年10月までは、フジテレビ系でアニメも放送されています。
連載の終了後には、『月刊少年ジャンプ』で続編の『ミラクルとんちんかん』も描かれました。
抜作先生は礼院棒(れいんぼう)中学の教師で、2年5組の担任を務めています。
いつも口を大きく開けた間の抜けた顔で、常識がまるで通じない「アホ」として描かれる人物です。
抜作先生のギャグは、原作漫画で前後の流れごと読むと、ばかばかしさがいっそう伝わります。
現在は、ページ数を増やした電子版のジャンプコミックスDIGITALでも読めます。
\ 抜作先生のギャグを原作で /
抜作先生の正体
「抜作先生の正体」と検索されることが多いのは、抜作先生に教師以外の顔があるからです。
怪盗とんちんかんのリーダー
抜作先生の裏の顔は、町を騒がせる怪盗とんちんかんのリーダーです。
カンフーの達人・東風、超能力少女・甘子、天才発明家少年・珍平の3人の教え子を率いて、夜な夜な盗みに出かけます(出典:少年ジャンプ+『ついでにとんちんかん』1巻)。
予告したことは必ず実行し、物は盗んでも人は傷つけないという信条を持っています。
ただし盗むのは、価値のないガラクタのようなものばかりです。
アニメの最終回のナレーションでは、怪盗とんちんかんの被害総額は1万円に満たないとまとめられています。
抜作先生以外の3人が力を合わせて放つ「へのかっ波(へのかっぱ)」という合体技もあり、名前の響きからしてばかばかしい技として知られています。
最終回で明かされる正体
原作の最終回では、抜作先生が「ぬけちゃん王国」の王子だったという正体が明かされます。
それまでただのアホとして描かれてきた抜作先生の、あまりにも唐突な正体に、作中の人物だけでなく読者も驚かされました。
抜作先生の年齢は200億歳?
抜作先生は、自分の年齢を200億歳と名乗っています。
身長は「48ページ」、体重は「3,829ダース」という、単位からしてでたらめなプロフィールも、抜作先生らしい設定です。
体はどんな目にあっても元に戻る不死身で、作中で最強との声があるのも、この何をしても倒れない体によるものです。
抜作先生の代表的なギャグ
抜作先生の魅力は、言葉よりも、場の空気をいきなり壊す行動のギャグにあります。
いきなり尻見せ
シリアスな場面でも、抜作先生は突然ズボンを下ろしてお尻を見せ、すべてを笑いに変えてしまいます。
この「いきなり尻見せ」は、抜作先生を代表するギャグとして知られています。
このギャグは、漫画『がきデカ』がモチーフとされています。
笑いの名言を語る人の言葉にもふれたい方は、ビートたけしの名言を解説した記事も読んでみてください。
「あやしい」「こやしい」の本当の意味
抜作先生の名言として紹介されることの多い「あやしい」「こやしい」は、実は抜作先生の口ぐせではありません。
「あやしい」は毒鬼醜憎の口ぐせ
「あやしい」は、毒鬼警部の息子で、とんちんかんのメンバーと同じクラスの生徒・毒鬼醜憎の口ぐせです。
醜憎は、とんちんかんの正体に気づいていることをほのめかす「あやしい」の一言に命をかけています。
ところが連載が進むと、周りに先に「あやしい」と言われてしまい、泣きながら退場するのがお決まりの流れになりました。
「こやしい」はダジャレの返し
連載の終盤になると、醜憎の「あやしい」に、周りが「こやしい」と返すようになります。
「こやし(肥やし)」と「あやしい」をかけたダジャレで、醜憎の決めゼリフが台なしになるところが笑いどころです。
決めゼリフが周りのボケで崩されていくところに、この作品らしい笑いの積み重ねがあります。
LINEスタンプで楽しむ抜作先生の言葉
2018年5月17日には、少年ジャンプ創刊50周年の企画として、公式LINEスタンプ「ついでにとんちんかん(J50th)」が発売されました。
スタンプには、抜作のほか、東風、珍平、甘子の怪盗とんちんかんのメンバーや、天地、ゴンベエなどが登場します(出典:コミックナタリー)。
「OK」「やっほー」「ありがとう」
抜作先生のスタンプには、「OK」「やっほー」「ありがとう」など、ふだんの会話で使いやすい言葉が入っています。
あの間の抜けた顔で送られてくると、ただのあいさつでも思わず笑ってしまいます。
「えーっ」「おわり」
「えーっ」も、抜作先生のスタンプの言葉として紹介されています。
一方で「おわり」は、抜作先生の言葉として紹介されることがありますが、どのスタンプや場面の言葉なのかは確かめられませんでした。
抜作先生のライバル・天地くん
抜作先生を語るときに欠かせないのが、警察官の天地無用です。
天地くんは、抜作先生に勝るとも劣らない「アホ」として描かれ、1+1すら分からないほどの人物です。
毒鬼警部とともにとんちんかんを追う立場でありながら、抜作先生とアホさを競い合う、ライバルのような存在です。
ほかの登場人物のダジャレ・名言
『ついでにとんちんかん』には、抜作先生に負けないくらい強烈な登場人物がたくさんいます。
このわたしの正体はいったいなに!?(天地無用)
原作の最終回で、抜作先生の正体を知った天地くんが口にする言葉です。
抜作先生と張り合ってきた天地くんらしい、最後までとぼけたひと言として印象に残ります。
歯槽のうりょう・きみょぅだめし(素歩落太)
素歩落太は、怪談や肝試しで場を盛り上げたあとに、「歯槽のうりょう(膿漏)」「きみょぅ(奇妙)だめし(飯)」といったダジャレを放つ人物です。
怖い話がダジャレで台なしになる流れも、この作品らしい笑いのひとつです。
アニメ版の抜作先生
アニメ『ついでにとんちんかん』は、1987年10月17日から1988年10月1日まで、フジテレビ系で放送されました。
制作には、前の番組だったアニメ『ハイスクール!奇面組』のスタッフが続けて参加しています。
主題歌は、はじめはアイドルユニットのうしろ髪ひかれ隊が担当しました。
原作のナンセンスなギャグを、声と動きのついた映像で楽しめるのがアニメ版の魅力です。
原作とあわせて見ると、抜作先生の間の抜けた表情や動きが、より生き生きと伝わってきます。
抜作先生の名言として広まった出典不明の言葉
抜作先生の名言として紹介される言葉の中には、原作のどこで語られたか確かめられないものもあります。
高いものを盗むと泥棒になる
価値のないものばかりを盗む理由を表した、抜作先生の名言としてSNSなどで紹介されている言葉です。
怪盗とんちんかんらしさをうまく言い表した言葉ですが、原作のどのコマの言葉なのかは確かめられませんでした。
作品の魅力をファンが短くまとめた言葉が、抜作先生のセリフとして広まった可能性もあります。
抜作先生の名言に関するよくある質問
抜作先生の正体は何ですか?
教師の顔の裏で、怪盗とんちんかんのリーダーをしています。
原作の最終回では、「ぬけちゃん王国」の王子だったことも明かされます。
「こやしい」は抜作先生のセリフですか?
いいえ、毒鬼醜憎の口ぐせ「あやしい」に、周りが返すダジャレです。
連載の終盤に定番の流れになりました。
抜作先生は何歳ですか?
作中では、200億歳と名乗っています。
身長や体重もでたらめな設定で、ギャグとして描かれています。
抜作先生のLINEスタンプはありますか?
2018年5月に「ついでにとんちんかん(J50th)」が発売されています。
抜作先生の「OK」「やっほー」「ありがとう」などが入っています。
抜作先生の名言まとめ
抜作先生の名言は、誰がどの場面で言ったギャグなのかまで知ると、『ついでにとんちんかん』のナンセンスな笑いをより楽しめます。
「あやしい」は毒鬼醜憎の口ぐせで、「こやしい」はそれに周りが返すダジャレです。
抜作先生自身の魅力は、「いきなり尻見せ」のように、どんな空気もひっくり返してしまうギャグにあります。
持ち帰りたい一言を選ぶなら、公式スタンプにもなった抜作先生の「ありがとう」です。
気になったギャグは、原作漫画で前後の流れごと読んでみてください。