アニメの名言

3月のライオンの名言|零・ひなた・林田先生の言葉を巻数と場面で解説

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夕暮れの川辺が見える和室の将棋盤に、3月のライオンの名言と題したバナー

3月のライオンの名言は、将棋の勝負の厳しさと、川本家や学校の人たちとの温かなつながりの両方から生まれています。

同じ言葉でも、誰がどの巻のどんな場面で言ったのかを知ると、受け取れる意味が大きく変わります。

取り上げるのは、桐山零、川本ひなた、祖父の相米二、林田先生、二海堂晴信、島田開、柳原朔太郎の名言で、原作の巻数と話数(Chapter)、場面をそえています。

「信じれば夢は叶う」のように切り取られて意味が変わりやすい言葉は、本来の場面もあわせて示しています。

この記事のポイント

  • 林田先生の「一人じゃどうにもならなくなったら誰かに頼れ」は3巻Chapter.32の言葉
  • 零・ひなた・相米二・棋士たちの名言を、巻数と場面つきで紹介
  • ひなたのいじめ問題の中で生まれた言葉は5巻から7巻に集中している
  • 「信じれば夢は叶う」は、作中では一文が抜けていると語られる言葉

3月のライオンの名言一覧

この記事で紹介する名言を、発言者と原作の巻数つきで一覧にします。

話数(Chapter)まで確かめられた言葉は、話数も書いています。

名言発言者巻数・話数
でも 多分『逃げなかった』って記憶が欲しかったんだと 思います桐山零2巻
『潔い』のと『投げやり』なのは似ているけど違うんだ!二海堂晴信2巻Chapter.14
『でも』が100個揃えば開く扉あればいーが林田高志3巻Chapter.29
恥なんてかいてナンボだ川本相米二3巻Chapter.31
一人じゃどうにもならなくなったら誰かに頼れ林田高志3巻Chapter.32
出るさ 絶対にタイトルに挑戦する二海堂晴信4巻Chapter.34
『縮まらないから』といってそれがオレが進まない理由にはならん島田開4巻Chapter.39
後悔なんてしないっっ川本ひなた5巻Chapter.52
約束する 僕がついてる桐山零5巻
友達を助けたんだ!! 胸をはれ!!川本相米二6巻Chapter.54
『答えが見つかんないから何もしませんでした』じゃ話は進まねえ林田高志6巻Chapter.54
結果は大事だけどな 桐山 人に伝わるのは 結果だけじゃない林田高志7巻Chapter.72
オレが担いで届けるものだ!!柳原朔太郎8巻Chapter.81
『3分先は光』みたいに桐山零10巻Chapter.99

台詞は原作の表記に合わせていますが、長い台詞は一部だけを載せています。

アニメや実写映画では言い回しが少し変わる場面もあるため、この記事では原作の巻数を基本にしています。

桐山零の名言

主人公の桐山零は、幼いころに家族を事故で亡くし、中学生でプロ棋士になった少年です。

零の言葉には、孤独の中で将棋にしがみついていた日々から、守りたい人を見つけるまでの心の変化が表れています。

「どこかへ行ってしまいたかった」(2巻Chapter.11)

2巻Chapter.11で、川本家のみんなが行きたい場所を楽しそうに話す中、祖父の相米二は零にも「お前はどこ行きてえんだ?」と尋ねます。

そのときの零の心の声が「どうやら僕は『どこかに行きたかった』のではなく『どこかへ行ってしまいたかった』という事らしいのだ」です。

行きたい場所があるのではなく、今いる場所から消えてしまいたいという、当時の零の孤独の深さが伝わる言葉です。

でも 多分『逃げなかった』って記憶が欲しかったんだと 思います(2巻)

2巻で、零はひなたの同級生で野球部の高橋くんから、プロ棋士なのになぜ高校に通い直したのかを聞かれます。

将棋にしか向いていない、人付き合いも苦手だと話したあとに続けたのが、この言葉です。

零にとって高校は、楽しい場所というより、一度は離れた学校生活から逃げずにいるための場所だったと受け取れます。

アニメ第1シリーズの最終話(第22話)でも、新しいクラスになじめない零が、これで本当に逃げていないことになるのかと悩む姿が描かれています。

約束する 僕がついてる(5巻)

5巻で、いじめられていた友人をかばったことで自分が標的になり、泣きじゃくるひなたに、零はこう約束します。

「約束する 僕がついてる 一生かかってでも僕は君に恩を返すよ」

零は、ひなたのまっすぐな言葉にかつての自分が救われたと感じており、この約束は、零が初めて誰かを守るために立ち上がる場面になっています。

ひなたの言葉と零の約束の流れは、原作の5巻で通して読むことができます。

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「ふざけるな」と怒った理由(6巻Chapter.62)

6巻Chapter.62は、新人戦の準決勝で、体の弱い二海堂が山崎順慶に敗れたあとの場面です。

長い対局を続けられない二海堂を相手に、十分に指せる局面でも決めにいかず、千日手に持ち込んで勝った山崎に対し、零は強い怒りを抱きます。

「自分の問題を克服せずに他人に背負わせる事を『正しい』と言うのなら」と考えた末に、零の心に浮かんだ答えは「ふざけるな」でした。

ふだん感情をあまり表に出さない零が、友人のためにはっきり怒る場面として印象に残ります。

『3分先は光』みたいに(10巻Chapter.99)

10巻Chapter.99で、零は「『一寸先は闇』って言葉がメジャーだけど、その逆もまた充分起こりうるのだ」と振り返ります。

雨の六月町でひとりで生きていくと決めていた零が、川本家や林田先生、二海堂たちに囲まれている今に気づいたときの言葉です。

その言葉は「『3分先は光』みたいに」と結ばれ、状況はふとしたきっかけで良いほうにも変わりうるという、零自身の実感が込められています。

川本家の名言(ひなた・相米二)

三月町で和菓子屋「三日月堂」を営む川本家は、孤独だった零に食卓と居場所を与えた家族です。

ここでは、ひなたと祖父の相米二の言葉を紹介します。

長女のあかりや末っ子のモモの言葉も作品を彩っていますが、巻数と場面を確かめられた言葉に絞っています。

恥なんてかいてナンボだ(相米二・3巻Chapter.31)

3巻Chapter.31で、零は「がんばります」と言って出かけた対局に負けたことが恥ずかしく、川本家に顔を出せずにいました。

零を心配するひなたに、相米二は「恥なんてかいてナンボだ 『失敗した』って事は『挑戦した』って事だからな」と語ります。

続けて、何もしないで他人を笑っている人生よりずっとまともだと話し、一線で働く人で恥をかいたことのない人はいないと伝えます。

和菓子職人として長く店を守ってきた相米二の経験がにじむ言葉です。

後悔なんてしないっっ(ひなた・5巻Chapter.52)

ひなたは中学3年のとき、いじめの標的になった友人のちほに声をかけ、一緒にお昼を食べて支えようとします。

ちほが転校したあと、今度はひなた自身がいじめの標的になってしまいます(出典:TVアニメ「3月のライオン」公式サイト)。

5巻Chapter.52で、ひなたは泣きながら「後悔なんてしないっっ しちゃダメだっ」と叫び、自分のしたことはぜったいにまちがっていないと言い切ります。

怖さも悔しさも抱えたまま、自分の選んだ正しさを手放さない強さが伝わる言葉です。

友達を助けたんだ!! 胸をはれ!!(相米二・6巻Chapter.54)

6巻Chapter.54では、学校で起きていることを家族に打ち明けたひなたに、祖父の相米二が「友達を助けたんだ!! 胸をはれ!!」と声をかけます。

いじめを受けている本人は、自分が悪かったのではないかと考えてしまうことがあります。

その迷いを打ち消すように、家族がひなたの行動を正しいと言い切った場面です。

林田先生の名言

林田高志は、零が通う駒橋高校の担任で、将棋好きの先生です。

学校になじめない零を気にかけ、ときに厳しく、ときに冗談まじりに背中を押す言葉は、読者からも特に多く引用されています。

『でも』が100個揃えば開く扉あればいーが(3巻Chapter.29)

3巻Chapter.29で、林田先生は零に、棋士が集まって一緒に勉強する研究会へ参加してはどうかと勧めます。

ところが零は「でも……」と理由を並べて踏み出せません。

そこで林田先生が返したのが「『でも』が100個揃えば開く扉あればいーが はっきり言ってねーよそんなドア!」という言葉です。

ためらう理由をいくら数えても前には進めないという、口調は乱暴でも温かい一言です。

一人じゃどうにもならなくなったら誰かに頼れ(3巻Chapter.32)

3巻Chapter.32で、対局が忙しく出席日数が足りなくなった零は、林田先生や放課後理科クラブの生徒たちの助けを借りて、なんとか留年を避けます。

そのとき林田先生は、力を借りたら次は相手が困っているときに力を貸せばいい、世界はそうやって回っていると話します。

そして「一人じゃどうにもならなくなったら誰かに頼れ ―――でないと実は誰もお前にも頼れないんだ」と続けます。

人に頼ることは弱さではなく、周りの人が自分に頼れるようにするためでもある、という見方を教えてくれる言葉です。

『答えが見つかんないから何もしませんでした』じゃ話は進まねえ(6巻Chapter.54)

6巻Chapter.54で、零はひなたのいじめをなんとかしたいと、林田先生に相談します。

林田先生は、いじめの解決法をネットで調べると数えきれないほどの答えが出てくることを示し、どのケースにも効く完璧な答えはないと話します。

そのうえで「『答えが見つかんないから何もしませんでした』じゃ話は進まねえ」と、あきらめずに動くことの大切さを伝えます。

アニメでは、第2シリーズ第27話で、いじめられている本人がどんな解決を望んでいるかを聞くことが大事だとアドバイスする場面が描かれています。

結果は大事だけどな 桐山 人に伝わるのは 結果だけじゃない(7巻Chapter.72)

7巻Chapter.72で、零は林田先生に、ひなたのいじめ問題が解決したことを報告します。

ただし零は、結局自分は何の役にも立てなかったと話します。

ひなたが「そんな事ない」と答えたことを見抜いた林田先生は、「結果は大事だけどな 桐山━━人に伝わるのは 結果だけじゃない」と語ります。

「世界は結果だけで回ってるんじゃないんだよ」と続くこの言葉は、勝ち負けで評価される世界に生きる零に、別のものさしを示しています。

棋士たちの名言(二海堂・島田・柳原)

3月のライオンの棋士たちは、それぞれに体の弱さや才能の差、年齢という壁を抱えながら盤に向かっています。

勝負の世界に生きる人たちの言葉は、零を突き動かすきっかけにもなっています。

『潔い』のと『投げやり』なのは似ているけど違うんだ!(二海堂・2巻Chapter.14)

零の自称「心友」でライバルの二海堂晴信は、2巻Chapter.14で、調子を崩している零の対局の解説をしています。

相手の挑発に乗って自分から勝負を投げるような指し方をする零に、二海堂は「『潔い』のと『投げやり』なのは似ているけど違うんだ!」と感情をぶつけます。

最後まであきらめずに指すことこそが棋士の姿勢だという、二海堂らしいまっすぐな叱咤です。

出るさ 絶対にタイトルに挑戦する(二海堂・4巻Chapter.34)

4巻Chapter.34で、二海堂は「出るさ 絶対にタイトルに挑戦する そう決めている」と言い切ります。

二海堂は病気を抱えながら将棋を続けており、その覚悟に零は大きく揺さぶられます。

6巻では、体調を気づかって手加減されたと感じた二海堂が、将棋でまで弱い人間として扱われたら、どこで生きていけばいいのかと訴える場面もあります。

二海堂にとって将棋は、ほかの人と対等に戦える大切な居場所であることが伝わります。

『縮まらないから』といってそれがオレが進まない理由にはならん(島田・4巻Chapter.39)

4巻Chapter.39は、A級棋士の島田開が、獅子王戦で同い年の天才・宗谷冬司名人に挑んでいる場面です。

ここまで3連敗し、あと1敗で敗退が決まる第4局を前に、島田は零に「『縮まらないから』といってそれがオレが進まない理由にはならん」と語ります。

「『抜けない事があきらか』だからってオレが『努力しなくていい』って事にはならない」と続き、差が縮まらなくても努力をやめない理由が示されます。

山形の雪深い村で育ち、胃の痛みと戦いながら将棋を続けてきた島田の歩みは、アニメ第1シリーズ第19話でも描かれています(出典:TVアニメ「3月のライオン」公式サイト)。

オレが担いで届けるものだ!!(柳原・8巻Chapter.80〜81)

8巻は、現役最年長のA級棋士・柳原朔太郎が、永世棋匠の称号をかけて島田と戦う棋匠戦の最終局です。

Chapter.80で、柳原は「『勝つ事』も――そして『負ける事』すら いつだってそう簡単に決まっちゃくれないもんなんだ」と語り、劣勢の対局に向かいます。

引退していった仲間たちから託された思いは、柳原の体にからみつく「たすき」として描かれています。

Chapter.81で、負けを意識した柳原は、それでもたすきを手放さず「オレが担いで届けるものだ!!」と最後まで戦う覚悟を決めます。

年齢を重ねた人だからこそ背負えるものがあると感じさせる、ベテラン棋士の言葉です。

「信じれば夢は叶う」は一文が抜けている

3月のライオンには、よく知られた言葉を作中でとらえ直す場面もあります。

代表的なのが、7巻で山崎順慶が語る「信じれば夢は叶う」についての独白です。

山崎順慶が語った本来の言葉(7巻)

山崎は、「信じれば夢は叶う」はたぶん本当だが、一文が抜けていると考えます。

山崎によれば、正しくは「信じて『努力を続ければ』夢は叶う」です。

さらに、ほかのどのライバルよりも毎日1時間長く努力を続けていれば、ある程度までの夢はかなりの確率で叶う、と言い直しています。

短く切り取られた言葉だけを信じると、何もしなくても叶うように聞こえてしまうことへの、厳しい指摘として読むことができます。

努力と結果の関係を語る言葉が気になる方は、「努力は必ず報われる」という言葉の意味を解説した記事もあわせて読んでみてください。

まとめサイトの台詞は原作で確かめる

3月のライオンの名言は数が多く、ネット上では巻数や話数が書かれていないまま広まっている台詞もあります。

同じ台詞でも、句読点や言い回しが少しずつ違う形で紹介されていることがあります。

この記事では、巻数と場面を確かめられた言葉だけを紹介しています。

気になる台詞があれば、原作で前後の場面ごと読み返すと、言葉の意味をいちばん正確に受け取れます。

『3月のライオン』は、2026年10月13日時点で1巻がKindle Unlimitedの読み放題の対象です。続きの巻が対象かは作品ページで確認してください。

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3月のライオンの作品情報

名言の出どころを確かめるときは、原作・アニメ・実写映画のどれの台詞かを分けて考えると整理しやすくなります。

媒体内容
原作漫画羽海野チカさんの作品で、2007年から白泉社『ヤングアニマル』で連載。最新刊は18巻
TVアニメ第1シリーズが2016年10月、第2シリーズが2017年10月から放送。全44話
実写映画2017年に前編・後編の2部作で公開

原作の最新18巻は2025年9月29日に発売されています(出典:白泉社『3月のライオン』公式サイト)。

作品はマンガ大賞や手塚治虫文化賞マンガ大賞も受賞しており、将棋の描写は棋士の監修のもとで描かれています。

ほかの作品の名言とも見比べたい方は、アニメの名言を場面別にまとめた記事も参考にしてください。

アニメで見返したい方は、配信サービスで探すこともできます。

アニメ『3月のライオン』は、第1シリーズと第2シリーズがDMM TVでも見放題で配信されています。

配信状況や料金は変わることがあるので、公式サイトで確認してください。

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3月のライオンの名言に関するよくある質問

「誰かに頼れ」は誰の台詞ですか?

零の担任の林田先生の台詞で、原作3巻Chapter.32に出てきます。

出席日数が足りなくなった零が、周りの助けを借りて留年を避けた場面です。

ひなたのいじめの話は何巻ですか?

原作では主に5巻から7巻にかけて描かれています。

アニメでは第2シリーズの第26話から第35話にかけて描かれています。

「信じれば夢は叶う」は3月のライオンの名言ですか?

作中に出てきますが、そのまま肯定する言葉としてではありません。

7巻で山崎順慶が、努力を続けるという一文が抜けていると語る場面で使われています。

3月のライオンは完結していますか?

2026年9月時点で、完結していません。

『ヤングアニマル』で連載が続いており、単行本は18巻まで発売されています。

3月のライオンの名言のまとめ

3月のライオンの名言は、誰がどの場面で語ったかまで知ると、勝負の厳しさと人とのつながりの温かさの両方が見えてきます。

零の言葉には孤独から抜け出していく変化が、林田先生や川本家の言葉には人を支えるやさしさが表れています。

持ち帰りたい一言を選ぶなら、林田先生の「一人じゃどうにもならなくなったら誰かに頼れ」です。

「信じれば夢は叶う」のように、切り取ると意味が変わってしまう言葉もあります。

気になった台詞は、原作の何巻のどの場面の言葉かを確かめてから使ってください。

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Kotonoha

名言好きの個人ブロガーです。 研究者ではありませんが、ひとつの言葉について「誰が」「いつ」「どの場面で」語ったのかを確かめてから記事にしています。出典をたどれない言葉は、どれだけ有名でも「確認できない」と書きます。 アニメのセリフから偉人の言葉まで、背景ごと味わえる形でお届けします。

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